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2022.10.22

幼児食(1歳半〜)

子どもの「かむ力」を育む4つのポイント!食感を楽しむおすすめレシピも【管理栄養士監修】

「かむ力を育てる」=「かたいものを食べさせる」ではありません。いろいろな食材を食べている内に、少しずつかむ力がついてきます。ここでは、幼児期にかむ力を育てることの重要性や、かむ力を育むためのポイントをご紹介します。おすすめレシピもぜひ参考に!

よくかんで食べると、消化吸収がよくなり栄養がしっかりとれる

よくかむと食べ物が口の中で細かくなって唾液と混ざり、胃腸で消化吸収されやすくなるため、栄養を効率よくとることができます。また、かむ力がつくと、いろいろなものが食べられるようになり、栄養バランスがよくなります。幼児期はよくかんで食べる習慣をつけると健やかな成長へとつながります。

さらに、かむことで脳を刺激し、発達を促したり、あごが発達して歯並びがよくなったり、早食いをしにくく肥満予防に役立つといったよい影響もあります。

幼児期の初めは、まだしっかりかむことはできません。調理の工夫や「よくかんで食べようね」といった声かけを通して、かむ力を育てましょう。

【よくかむといいこといっぱい!】
消化吸収がよくなり、栄養がしっかりとれる
食べられるものが多くなり、好き嫌いが減る
脳を刺激して、発達を促す
あごの骨が発達し、歯並びがよくなる
ゆっくり食べるので太りにくい

歯の生え方と咀嚼力の発達に合わせて食べる力のトレーニングを

離乳食が完了する1歳半頃に奥歯(第一乳臼歯)が生え始め、3歳頃には乳歯がきれいに生えそろうといわれていますが、個人差が大きく、上下がそろわないと正しくかめません。また歯が生えたからといって、すぐにじょうずに食べられるわけではありません。

咀嚼力の発達はゆっくりで、永久歯が生えてくる6歳でも大人の40%くらいで、大人と同じ咀嚼力になるのは15~16歳といわれています。

幼児期は、いろいろなかたさや大きさ、粘りや弾力性のあるものを積極的に与えましょう。咀嚼力とは、かたいものを食べる能力だけではなく、食べ物のサイズやかたさ、大きさ、食感に合わせて、食べ方を調整する力だからです。

1歳半~5歳頃までの歯の生え方と咀嚼力の発達

1歳半頃
1歳半 歯上下の前歯4本が生えそろい、前歯で食べ物をかみ切れるように。第一乳臼歯(奥歯)も顔を出し始めますが、上下がそろわないとすりつぶすことはできません。

2歳頃
2歳 歯第一乳臼歯が上下4本そろい、乳犬歯に続いて2歳半頃には、第二乳臼歯も生えてきます。奥歯で食べ物をすりつぶせるようになってきます。

3歳頃
3歳 歯すべての乳歯20本が生えそろいます。かみつぶすことがじょうずになるので、いろいろなかたさの食べ物を積極的に与えます。

5歳頃
5歳 歯しっかりよくかむことで、咀嚼力もまた消化吸収能力もアップします。早い子では、最初の永久(6歳臼歯)が生えてきます。

子どもの「かむ力」を育てる4つのポイント

1 いろいろな食材を献立に取り入れる

やわらかいものだけでは、かむ力をしっかりとつけることはできません。きゅうりのようにパリパリしたもの、弾力のある肉、少し筋のある青菜、くにゅっとした食感のきのこなど、いろんな食感を体験させると、よくかんで食べられるようになります。

2 一皿料理ではなく、主食+主菜+副菜がそろった定食形式を中心に

カレーライス、焼きそば、卵かけごはんなどは子どもが大好きなメニューですが、よくかまずに飲み込んでしまいがち。主食のごはんに、肉か魚のおかず、野菜の副菜、汁物をそろえた定食形式の献立のほうがかむ力が育ちます。子どもが好きな一皿料理が多くなりすぎないように気をつけましょう。

3 子どもの「かむ力」に合わせて、切り方や下ごしらえ方法を工夫する

かたくて食べにくいものばかりでは、食事をするのがつらくなってしまいます。子どものかむ力に合わせて、食べやすい切り方や下ごしらえを。例えば筋っぽい青菜は短めに切る、かたい根菜類は下ゆでしてから炒めるか煮るといったひと手間で、食べやすさがアップします。

4 おやつにかみごたえのあるものや食感の楽しいものを

パリパリした食感の野菜チップスや、かみごたえのあるレーズンやアプリコットなどのドライフルーツも、かむ力を育てます。ドライフルーツは手作りのパンケーキに入れたり、シリアルに混ぜてもよいですね。カリカリした食感のナッツ類を手作りのクッキーに入れても。せんべいや弾力のある団子などもおすすめです。

子どもの「かむ力」を育てるおすすめ幼児食レシピ4品

サラダ菜のハム巻き

幼児食 レシピ〈材料〉幼児1人分
サラダ菜・・・1枚
ハム・・・1枚
マヨネーズ・・・少々

〈作り方〉
サラダ菜にマヨネーズをぬり、ハムをのせ、くるくると巻いてようじで止める。食べやすく切る。

Point
薄い葉ものは意外とかみにくいもの。ハムやスライスチーズなどと巻いてあげるとパクッと食べられます。

ピーマンとコーンいため

幼児食 レシピ〈材料〉幼児1~2人分
ピーマン・・・1個
ホールコーン(缶詰)・・・大さじ2
ツナ・・・ 20g
バター・・・小さじ1
塩・・・少々

〈作り方〉
1 ピーマンは横に細く切る。
2 フライパンにバターを溶かし、ピーマン、コーン、ツナを炒める。ピーマンがしんなりとしたら、塩で味をととのえる。

Point
ピーマンは繊維を断ち切るように横に切るとかみ切りやすくなります。緑のピーマンが苦手なら、甘みのある赤ピーマンやパプリカでもOK。

大根とにんじんのなます

幼児食 レシピ〈材料〉幼児3~4人分
大根・・・100g
にんじん・・・20g
ベーコン・・・1枚(細切り)

A
砂糖・酢・・・各小さじ1/3
しょうゆ・・・小さじ2/3

油・・・小さじ1

〈作り方〉
1 大根、にんじんはそれぞれ縦に短冊切りにし、ゆでて水気を切る。
2 フライパンに油を熱し、ベーコン、①を炒める。A、水適量を加え、汁気がなくなるまで炒め煮にする。

Point
短冊切りは口に入りやすく、子どもにも食べやすい切り方。ベーコンでコクを出すとよりおいしく感じられます。根菜は下ゆでして食べやすくします。

さつまいもチップス

幼児食 レシピ〈材料〉幼児3~4人分
さつまいも・・・150g
揚げ油・・・適量

〈作り方〉
1 さつまいもは薄切りにして水に5分さらし、水気をよくふく。
2 揚げ油を150度に熱し、①をゆっくり揚げる。カリッとしたら引き上げて油を切る。

Point
いろいろな食感を経験させることも大切。カりカリとした歯ごたえは子どもも大好きです。
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記事を読む⇒⇒⇒離乳食完了~3歳までの幼児食の進め方は?2歳・3歳のおすすめ献立スケジュールも
記事を読む⇒⇒⇒食べ物を丸のみする子には「よくかんで」ではなく、かむ回数を伝えよう!

『はじめてママ&パパのすくすく幼児食』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 牧野 直子 管理栄養士 料理研究家 ダイエットコーディネーター

乳幼児健診などで食生活についてのアドバイスを行う。多くの乳幼児とその家族に接した経験とご自身の子育て経験とにもとづいて考案された、家庭で作りやすいレシピ、的確なアドバイスが好評。料理教室やテレビの料理番組などでも幅広く活躍している。「スタジオ食」代表。

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