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2022.09.23

育脳・知育

叱らなくて大丈夫!子どもが自ら動く「仕掛け」とは?やるべきことを遊びに変えるルールの作り方

「またおもちゃが出しっぱなし!早く片づけなさい」「いつまでゲームをやってるの!早く宿題やりなさい!」…。子育てをしていると、子どもに対しガミガミと叱ってしまう場面は少なくありません。

でも、ただ叱るだけ、命令するだけでは、子どもはなかなか言うことをきかないもの。「〇〇しないと、おやつ抜きだよ」と罰を与えたり、嫌がる子に無理やりやらせても、結局はまた同じことの繰り返し。根本的な問題解決にはなりません。

そこで、「やりなさい」「早くして」と言いたくなるところをぐっとこらえて、子どもが「ついやりたくなる」言い方、やり方に変えてみようと提唱しているのが、大阪大学の松村真宏教授です。ストレートな言葉ではなく、子どもの好奇心を刺激し、興味を持たせることで行動の変化を促す「仕掛け」を活用しようというもの。

この記事では著書『松村式 子育て仕掛学』より、子どもが自ら進んで動きたくなる仕掛けの法則を連載でご紹介します。第1回目は「子ども自身が勝手に動き出す、ルールの決め方」です。

「やらされている」から「進んでやる」ためのルールづくりを

子どもは、挑戦したくなる課題を自分で作って勝手に遊び始めるもの。「今から動いたら負けだよ!」「横断歩道の白い線だけジャンプする」「縁石から落ちないように歩こう」など、いつの間にかルールを作って斬新な遊びをしている場面、よくありますよね。

なんてことない小さなことでも、ルールにしてしまえば子どもにとっては楽しい遊びになるのです。要は言い方を変えているだけ。やっていることは同じでも、「やらされている」と思うより「やりたい!」と思って自分から動くほうがずっと楽しいものです。

やるべきことをルール化して遊びに変えるのは、自由な発想で物事を考えられる子どものほうが得意です。この仕掛けでは〝子ども自身でルールを決める〞ということが、やる気を高める大きなポイントになります。未就学児など年齢的に難しい場合は親が提案してもいいですが、あくまでも〝一緒に考えて決める〞姿勢が大切です。

やるべきことを遊びに変えるルールの具体例

では、子ども自身が主体となって楽しく動くには、やらせたいことをどんなふうに遊びに変えればいいのでしょう?

仕掛け①時間内におもちゃ10個を拾うルール

子どもの心理
「早く10個拾うぞ!」

結果
おもちゃがきれいに片づく

部屋じゅうに散らかったおもちゃを前に、「元に戻してね」と言うだけではなかなか聞いてくれません。そこで、片づけがゲームになるような決まり事を子どもに考えてもらいます。

子どもは競争が大好き。仕掛けにより「一番になりたい!」という心理的トリガが機能して自分から進んでおもちゃを拾うため、結果的に部屋が元どおりきれいになります。

仕掛け➁おもちゃくじで出たものを探すルール

こちらも同じく、おもちゃを片付けるための仕掛け。おもちゃの名前を書いた紙を用意して箱の中に入れ、くじを引きます。出たものを探して所定の場所にしまうゲームです。

子どもの心理

「早く見つけたい!」

結果
楽しくお片づけできる

くじで出たおもちゃを楽しく探すことで、いつのまにか片づけが完了しています。小学生なら、散らかりがちなおもちゃを思い浮かべながら自分でくじを書くのもおすすめです。

お片づけは、このように散らかったものをゲーム感覚で拾う以外にも仕掛けを活用できます。

例えば、使った鉛筆を元に戻してほしいなら、短くなった鉛筆と長い鉛筆を分けてしまうルールを提案。「どっちかな?」とゲーム感覚でしまえます。部屋の隅にカゴをおき、洗濯したい靴下やハンカチを投げ入れるルールを作れば、部屋に散らかることもなくなりそうです。

仕掛け③白線の上だけを歩くルール

子どもは好奇心のかたまり。お散歩に出かけると気になるものがどんどん現れるので、歩みが止まってしまう子もいますよね。

そこで「白線の上だけを歩くルール」をつくります。ついつい挑戦したくなる、白線歩き。低年齢から取り入れやすい仕掛けです。ただし車には十分注意をしましょう。

子どもの心理
「はみ出さずに歩くぞ!」

結果
寄り道せず早く帰れる

ルール決めの法則は、子どもに次の行動を促したいとき特に効果が期待できます。

例えばお散歩中、疲れて歩くのがイヤになってしまった子どもには、特定の色を探す“ カラーハント” という遊びがおすすめ。「赤いものを10個探す」などとルールを決め、家までの道のりで見つけます。歩く先に楽しいことがあると思わせるような声かけが有効なのです。


『松村式 子育て仕掛学』

(松村真宏著・1,496円/主婦の友社刊)
今回ご紹介した以外にも、子どもが自分から動きたくなる楽しい仕掛けが満載です!

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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