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2022.09.20

育児体験談・インタビュー

なすなかにし・中西茂樹さん&梅小鉢・高田紗千子さんインタビュー「生まれたばかりの息子に〈お母さんのことはずっと大切にしてほしい〉と伝えました」

ロケの達人として大ブレイク中の中西茂樹さん(なすなかにし)と、多彩なものまねが人気の高田紗千子さん(梅小鉢)。仲よし夫婦としても知られるお二人は、どうやって仕事や子育てに向き合っているのでしょうか?パパとママが多忙な毎日を送りながらも、手と手を取り合ってともに歩んでゆくヒントをうかがいました。

女性ってすごい!立ち会い出産で知った母子の絆

編集部 2019年夏に第一子となる男の子を出産されましたが、当時を振り返っていかがですか?

高田 切迫早産で妊娠8ヶ月のときに入院して、妊娠9ヶ月のときに自然分娩で出産しました。夫は最初、「血見るのこわいし…」と立ち会い出産に消極的だったんですけど、陣痛が始まると気持ちが変わったのか、気づいたらお水飲ませてくれたり、「がんばれ!がんばれ!」って励ましてくれてました(笑)。
妊娠35週で生まれた息子くんは産後GCUへ。2週間ほどで無事に退院することができました。

中西 最初はこわかったんですけど、いざ立ち会ってみたら、もうとにかく「女の人すごい!」って衝撃をおぼえました。陣痛で苦しむなか助産師さんに促されて妻が深呼吸をすると、モニタリングしているおなかの子の心拍数がバババーッと上がって。これを見た瞬間、お母さんと子どもはもうこれだけの絆でつながってるんだって、ほんまに一心同体なんやなって感服しました。これはもう、かなわないな、と。
編集部 「もう、かなわない」!?大きな感情の変化ですね。

中西 どうしても人間だから、自分のほうになついてほしいとか、そういう気持ちもあったかもしれないですけど、あの出産の光景や命がけで産んでくれた妻の姿を見たら、一切なくなりました。むしろ生まれたばかりのわが子に話しかけたときは「お母さんのことはずっと大切にしてほしい」って言いました。そしていまは、出産のときは絶対立ち会うべきって周囲にもすすめてます(笑)。
家族3人、初宮参りのため水天宮へ。

編集部
 お子さんが生まれて大きな変化があったんですね。

高田 そうですね。

中西 もともとは子どもが苦手で、どう接していいかもわかりませんでしたが、子どもが生まれてみたら、自分でも驚くほど子どもが好きになりました。
ただ、やっぱり新生児のときは、何かあったらと思うとこわくて。仕事で家にいられないことも多かったので、沐浴は結局一回しかできませんでした。いま思えば、忙しいとかこわいとかを理由にせずに、もっとやっておけばよかったです。
お子さんが生まれてすっかり子ども好きになった中西さん。芸人パパとの楽しい時間に息子くんも大喜び!

「おっぱい出えへんかな(涙)」伝家の宝刀が使えないパパのつらさ

編集部 ロケ芸人としてのテレビ出演をはじめ、声優やオリジナルゲームの考案などマルチにご活躍ですよね。奥さまも同じ芸人という立場で、育児と仕事の分担はどのようにされていたんでしょうか。

高田 産後は、夫も忙しくなり始めたころだったので、仕事は夫、育児は私の役目と考えていました。私もレギュラーの仕事には産後2ヶ月から復帰していたので、そのときは義理の母や、休みのときは夫にもお願いしていましたが、それ以外は基本、ワンオペ育児で。

編集部 パパの育休取得率が上がってきているとはいえ、育休が取れないパパもたくさんいるのが現実ですよね。

高田 そうなんですよね。私たちの場合、お声がけいただいた仕事はできるだけお引き受けしたいので、私に収録が入ったときは、夫が仕事を調整してくれたりもしましたが、基本的には私が育児の担当に。夫が寝不足にならないよう、赤ちゃんと寝室を分けたりもしていました。

編集部 それでは、夜の授乳や夜泣き対応もママお一人で?

高田 そうですね。寝室を分けたことで、夜中に私と子どもがどんなふうに過ごしているか、夫は正直わからなかったと思います。最初のころは「昨日も朝まで寝なかったわ~」と報告しても、ピンときていなかったかもしれません(笑)。でも生後3ヶ月くらいのときに「もうあかんわ~!」って、私もついに疲労の限界がきてしまって。
疲れ果てて、抱っこしたまま自分も寝落ちしてしまうことも。

中西 高田さんが疲れ果てて先に寝てしまったんですよね。そのときに初めて、赤ちゃんを抱っこしたまま朝を迎えるという経験をしました。寝たかなと思って布団に置くと泣くし、さらに抱っこした状態でも僕が座ると泣くんで、暗闇のなか抱っこで立ったまま一晩中過ごしました。

高田 とにかく息子が0歳のときはよく泣いていました。胎内音を聞かせたり、本やネットで調べた泣きやませ法などいろいろ試したりしたんですが、なかなかうまくいかなくて。母乳育児だったんですが、いま思うと母乳が足りていなかったのかもしれません。泣きやまないときはミルクをあげたりもしたんですが、飲みたがらないこともよくあったので、私の場合、泣きやませるにはとにかくおっぱいが頼みの綱でした。

編集部 ほんとうにたいへんでしたね。泣きやまないと、パパも苦労されたのでは?

中西 そうですね。生後3~4ヶ月のころ、高田さんが仕事の日、半日ほど子どもと二人きりで過ごしたんですが、そのときも全然泣きやまなくて。もう切羽詰まってしまって、挙げ句には自分もどうにかしておっぱい出えへんかなと思うようになりました。何回かしぼってみたりして。もちろん出ませんでしたけど(笑)。

一同 あはは!
高田 そんな光景見たらびっくりしますよね(笑)。でも、その日はほんとうにたいへんだったようで、朝に夫の食事も用意しておいたんですけど、結局食べる時間もなかったみたい。帰ったらそのまま置いてありました。

中西 あのときはしんどかったですね。でも、そういう経験もしといたほうがいいって思いました。少しでもたいへんさを自分が体験しておくと、ふだん育児をしている妻への気づかいも変わってくると思うので。

編集部 経験してみないと気づけないことってありますよね。育児だけでなく、仕事などにも同じことが言えそうですが。

感謝の気持ちと夫婦の時間がよりよい育児につながるカギ

中西 そうですね。ちょっと言い方が難しいですけど、男は男で仕事でのストレスって絶対にあるし、奥さんにメインで子育てしてもらってるぶん、自分がしっかり家族を養っていかなければってプレッシャーとも戦っているので。でも、奥さんが子育てでたいへんってこともわかってるので、男の側からはなかなか弱音も吐けない。だから、これは夫婦お互いにですけど、自分のたいへんさを相手が理解してくれてるんだってわかるだけでも、うれしいと思います。

高田 …いまそう言われてハッとしました。こっちも毎日いっぱいいっぱいだったりすると、そういう言葉かけられてるかなって不安になっちゃいました(笑)。

中西 いやいや!(笑)。なんか、前にうれしかったのは、本当に何げないことなんだけど、高田さんが久しぶりの仕事から帰ってきたときに「こんなたいへんなことをいつもやってくれてるんだね。ありがとう」って言ってくれたことがあって。単純なんだけど、そういう一言が、すごいうれしかったんですよね。

編集部 高田さんはそのときのこと、覚えてらっしゃいますか?

高田 あ、覚えてます! 特に意識してほめようとかそういうつもりじゃなく、久しぶりに仕事してみたら、こんなにたいへんなことをいつもしてくれてるんだって改めて気づいて。自分も育児に追われていると、どうしても働いてきてくれることが当たり前になっちゃってたんですけど、夫は夫でたいへんな思いをしてるんだなって。

中西 お互いに感謝の気持ちを持つのは大事ですね。
編集部 たしかに。Baby-moが育児中のママにとった「夫にしてほしいこと」アンケートでも、第1位の「話を聞いてほしい」に次いで「感謝の気持ちを伝えてほしい」という意見が多数寄せられていました。

中西 子どもが生まれてそれぞれに役割ができると、どうしても「僕のほうががんばってる」「私のほうが…」って言いたくなると思うんですけど、それはいったん胸にしまって、ごはんを作ってもらったら「おいしかった」とか、夜寝る前に「今日もありがとう」を毎日伝えるのが大事だと思ってます。この一言がなくなってくると、だんだん感謝を忘れて夫婦のバランスがくずれていく気がしますから。

編集部 たしかに、育児をしていると日によっては一日中誰とも会話できずに、その日あったつらいことも自分の中だけで消化しなければならないときもありますよね。旦那さんからの「ありがとう」に少しでも救われるママは多い気がします。

高田 そうですね。だから、疲れて子どもといっしょに寝ちゃう日もありますが、子どもが寝たあとに夫婦で話す時間も大切にしています。

中西 今日こんなことがあったとか、お互いに吐き出すことも大事ですね。子どもが生まれると、子どもが中心になりがちですけれど、やっぱり軸は夫婦。月並みなことですけど、お互いの状況や気持ちを共有して、相手を気づかったり感謝の気持ちを伝えたりすることが、よい子育てにもつながると思います。
次ページ > 中西家の〈子育てあるある〉エピソード

撮影/竹中祥平 取材・文/米田桃子 スタイリング/森下彩香(ニューメグロ衣裳) ヘア&メイク/伊東浩晃 『Baby-mo(ベビモ)2022秋冬』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

「Baby-mo(ベビモ)」は主婦の友社が運営する、妊娠・出産・育児の公式情報サイトです。妊娠期の不安、出産準備、赤ちゃんの成長、離乳食レシピ、産後の悩みまで。はじめてママ・パパに寄り添う情報を提供します。➤ 雑誌の最新号・バックナンバーはこちら 

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