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2022.09.14

育児体験談・インタビュー

「助けてください」。号泣して堰を切ったように出てきたのがこの一言でした【息子が発達障がいと診断されて#2】

整理収納アドバイザーの山田明日美です。中1の女の子と小3の男の子、2児の母です。

もし「お子さんに発達障がいがあります」といわれたら、あなたはどう感じるでしょうか。私は子どもが発達障がいであると診断されてから今まで、さまざまな葛藤がありました。

5回にわたって、リアルな親の心境や当時の状況をつづります。2回目の今回は、入園前に親子で療育施設に通った日々についてお伝えします。

前の話を読む➤➤嘘でしょ!息子が「発達障がい」?私が悪いの?これからどうしたらいい⁉【息子が発達障がいと診断されて#1】

親子で通い始めた療育施設

子どもの成長発達を促すため、私たち親子は市の療育施設に行くことになりました。週2回、朝10時から13時まで。レクリエーションのあと、みんなでお弁当を食べたり、先生による読み聞かせなどが行われます。

当時、ダウン症児ちゃんや知的障がいのあるお子さん、まだ診断はついていないけど親御さんが対応に困っているお子さんなどがすでに在籍していました。

朝の会で走り回る子、ぼーっとして先生の指示に従わない子、こだわりが強くかんしゃくを起こす子…。さまざまな子ども達がいて、室内はとてもにぎやか。ビビりな私と、初めての場所が苦手な息子は、はじめのうちは親子で固まって隅っこで過ごすことが多かったです。

療育先では、通常の内容に加えて、1ヶ月に1回、その子に合わせた個別プログラムがあったり、散歩に出かけて交通ルールを学んだり、先生方の季節に合わせた出し物など、親子で楽しめる内容を組んでくださっていました。

療育施設に通う親御さんの様子

療育に通う親御さんはほとんどが母親で、細腕で泣きわめく子どもを抱えて走ったり、一緒に泥まみれになったり…明るく元気なお母さんばかり。時々、父親が参加すると、子どもたちからすごくモテてました。

でも、見た目では明るそうに見えるお母さんでも、先生との個別面談後に泣きはらした顔をしていたり、指示に従うことができないわが子の様子に肩を震わせていたり。

決して表立ってつらさを語ることはありませんが、その姿からは伝わるものがありました。気丈にふるまいながら、誰もが複雑な思いを抱えているのです。

療育先で救われたこと

そんなお母さんたちに救われたことがあります。それは「大丈夫だよ」と言われないこと。

大丈夫、そのうち話すようになるって。
大丈夫、考えすぎだよ。
真面目すぎて疲れない?
男の子ってゆっくりだから大丈夫。

これらは、息子の発達の遅れが指摘された頃、育児に悩んでいることを上の子のママ友数人に話したとき、実際に言われた言葉です。

私だって大丈夫だと思いたかった。でも違ったの。励ましてくれる気持ちはありがたいけど、気休めで言わないで!真面目でいることが疲れるように見えるって?じゃあ、私にどうしろと?…

ぐるぐると黒い気持ちが渦巻きました。親切心でかけてくれる言葉に、よけいに心がえぐられるような気持ちになったことも、ママ友と距離を置くようになった要因の一つでした。

でも療育施設に通うママさんたちは、けっして「大丈夫」とは言いません。息子のことを話すと、「そうだよね」「わかる」「大丈夫じゃないからここに来てるよね」と淡々と、でも笑って受け止めてくれるのです。

それがどんなに慰めになったか…。息子の件で頑なだった私の心も、そんなお母さんたちのおかげで少しずつほぐれていきました。
次ページ > 思わず号泣!「助けてください。もう無理です」

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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