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母子の食と栄養についてパワフルな情報発信を続ける、予防医療栄養コンサルタントの細川モモさん。子育て世代に絶大な人気の細川さんと一緒に、「幼児・小学生の食生活を改善しなければ!」との思いで立ち上げた出版プロジェクトが「成功する子は食べ物が9割」でした。
これまでシリーズ3冊を刊行し、売り上げ累計は17万部超え!今回は、シリーズ最新作『成功する子は食べ物が9割 栄養ぐるぐるレシピ』の発売を記念して、細川さんにあらためてインタビューしました。
――忙しくてついお惣菜を買ってしまう、子どものご機嫌をとるためにお菓子に頼ってしまう。でも、このままでいいのかな? 子どもを持つ親なら一度は悩んだことがあるはず。そんなお悩みに「20年後に後悔しても、とり戻せませんよ!」と教えてくれたのが、細川さんでした。
「私も含め、この本の制作に関わるスタッフ皆さんが、子どもを育てる親であり、子どもの栄養状態を何とかしたい、全国のお母さん、お父さんに、子どもの栄養について大切なことを伝えたい、という気持ちで一致団結していましたね。
栄養に関する知識は、家庭科の授業で習ったことはあっても、その後はアップデートする機会がなかなかありません。習い事や塾にはお金をかけるのに、食事の優先順位は低くても気にならないという人は多いと思います。
でも、多くの親の子どもの健康を願う気持ちは普遍的ですよね。それを叶えるためには食事の知識が重要だと子どもの健康・栄養状態の実態を調べる研究を続けてきて確信したんです。
子どもの体は食べた物でつくられる。最大の投資は、『食事=栄養』なんです!」
――食事は、子どものための投資。その考え方に、目からウロコでした。多くの人に、忙しくても食事作りをがんばることの「意味」や「価値」を理解してもらいたい。そのための紙面作りに苦心されたと伺いました。
「1冊目は導入に漫画があり、テーマごとに簡潔で読みやすい構成になっていて、なぜ?の疑問や学びに寄り添う手引き書ですよね。と、いつも自画自賛してしまう(笑)。キッチンに置いて、くり返し見てくれている人もいます。1日分の食材の目安量も、年齢別に写真でわかりやすいと大好評です。
食育本にベストセラーはないと聞いていて、出版前は、子どもの栄養にどこまで興味を持ってもらえるのか、不安もありました。
結果としては、多くの親御さんから、漫画の子どもが自分の子どもにそっくりでギクッとした、子どもの成長にとって食事が大切だとよくわかった、など、たくさんの反響があり…多くのお母さん、お父さんが、子どもの食事について真剣に考えてくれている事実を何よりうれしく思っています」
『成功する子は食べ物が9割』1,430円(主婦の友社)
――1冊目では、栄養の基本についての読み物部分が多かったので、レシピが見たいという声を多くいただくようになったそうですね。
「そこで出版した2冊目の『成功する子は食べ物が9割 最強レシピ』では、1冊目で反響の大きかったごまやかつお節、カットわかめなどの“栄養トッピング”をおにぎりにまぜ込んだり、パンにのせたりするなど、具体的なアイディアを盛り込みました。白いごはんのおにぎりではなく、たんぱく質や野菜をまぜ込むと子どもも喜んで食べるし、朝食やおやつの栄養価がぐっとアップします。
成長期に欠かせないけれど、充足がむずかしい鉄、カルシウム、DHAについては、含有量の多い優秀な食材を使って、手軽に作れるレシピをたくさんご紹介しています。
魚レシピは、魚を愛する料理研究家・ダンノマリコさんが、缶詰→切り身→一尾の3ステップでご提案くださったので、調理スキルや忙しさによって選んでみてください。焼き鳥のレバー串を、レバニラやパスタ、卵とじなどに簡単アレンジするレシピも人気でしたね!」
――「レジかごの中身を見ると、親子の体型がわかる」という、細川さんのお話に納得でした。巻頭のスーパーMAPも、買い物前にぜひ見てほしいページです。
『成功する子は食べ物が9割 最強レシピ』1,430円(主婦の友社)
撮影/柴田和宣 取材・文/水口麻子