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2022.08.24

妊娠生活

妊娠10ヶ月(妊娠36週、37週、38週、39週)のママの体と赤ちゃんの状態って?【医師監修】

妊娠してから生まれるまでの9ヶ月、ママのお腹はどのように大きくなり、体の中ではどんなドラマが起こっているのでしょう?時期ごとの変化やお腹の赤ちゃんの様子、過ごし方の注意点などを詳しく追っていきます。

この記事でご紹介するのは、妊娠10ヶ月(36~39週)。長かった妊娠生活もいよいよ終わりに近づいてきました。お産の流れをもう一度おさらいしておきましょう。

頻尿や足のつけ根の痛みに悩まされることも

いよいよお産本番へのカウントダウン。子宮が下がるため、胃もたれや動悸は解消されますが、膀胱や直腸が圧迫されて頻尿や便秘がひどくなったり、足のつけ根あたりが突っ張るような感じがします。

また、お産が近づくとおりものの量が増えたり、本格的な陣痛の前触れとして「前駆陣痛」(不規則なお腹の張り)を感じることも。規則的なお腹の張りを感じたら、間隔を測ってみましょう。張りの間隔が短くなったら陣痛がスタートする合図。病院に連絡を!

妊娠10ヶ月のママの体の変化

胃もたれや動悸、息切れが軽くなります
頻尿や便秘がひどくなり、足のつけ根や恥骨が痛みます
おりものが増えたり、前駆陣痛が起きたりします

【子宮底長】32~35㎝
【体重増加の目安】妊娠前の体重+8~9.5㎏

妊娠10ヶ月のお腹の赤ちゃんの成長

体の機能は新生児とほとんど変わらない、いつ生まれてもOKな状態に。体をおおっていた体毛や体脂ははがれ、皮膚はきれいな肌色になります。生まれてすぐから呼吸したり、おっぱいを飲んだりできるように、すべての器官も準備完了。

お産が近づくと、赤ちゃんの体は子宮の出口に向かって下がり始めます。頭を下にして骨盤内に固定されるため、たいてい胎動は少なくなりますが、生まれる直前まで元気に動いている赤ちゃんもいるようです。

体の機能は新生児並みに成熟
産毛や胎脂はなくなり肌は赤色に
四頭身になり顔つきもふっくら
歯ぐきが盛り上がってきます
内臓や神経系統が発達し、呼吸や体温調整、母乳を飲む準備がととのいます
頭が骨盤に入り込み、たいてい大きく動かなくなります

【身長】約47~50㎝
【体重】約2500~3000g
【重さの目安】すいか1個

妊娠10ヶ月でしておくことリスト

【マストなこと】
☐おっぱいケアをしておく
➤➤➤母乳育児のために妊娠中からできることは?母乳のメリットやマッサージの方法も【医師監修】

☐内祝いについて調べる
➤➤➤出産内祝いはいつまでに何を贈る?ママたちに人気のアイテムはコレ!

☐入院準備グッズの最終確認
☐タクシー会社や病院など、緊急時の連絡先リストを作る
☐出産に必要なお金を用意
☐ベビーの名前の候補をしぼり込んでおく
☐お産の兆候に注意する
➤➤➤お産の始まり方って?陣痛や破水があった時、どうしたら?呼吸の基本も紹介

【なるべくしたいこと】
☐病院までの移動手段をシミュレーション
☐出産本番の段取りをパパと確認
☐ママになる心の準備を
☐ビデオやカメラの用意
☐「生まれました」報告の一斉アップの準備

妊娠週数別のマタニティライフアドバイス

妊娠36週

お産が近づくと、赤ちゃんの頭は骨盤の下のほうにぐっと入ります。そうすると、これまで大きな子宮に圧迫されていた胃に少し余裕ができて、お腹がすきやすくなることも。食べ過ぎないように注意しましょう。また、赤ちゃんの頭に押されて、恥骨が痛くなることもあります。

いよいよ臨月に突入したので、いつ陣痛が来ても大丈夫なように、トランクやバッグに荷物を詰めてわかる場所に置いておきましょう。おっぱいマッサージなど母乳の準備もスタート。

【妊娠36週の赤ちゃんの様子】
▲手で顔を隠しているものの、目や鼻が鮮明にわかります。誕生後の姿が想像できますね。

内臓器官や神経系統など体の機能がすべてととのい、いつ生まれてきても問題ない状態に。超音波でもほっぺや唇のふくらみなどはっきりと顔立ちがわかり、早く会いたいという思いも強くなるでしょう。生まれてきた赤ちゃんの顔が超音波で見た顔と同じで驚くかも。3Dや4Dの場合は、この時期ははっきりと見えない可能性があります。

妊娠37週

いよいよ37週。正期産の時期に入りました。もう、いつ生まれても大丈夫です。お産入院バッグの中身を再点検して、お産の流れも夫婦で復習して、準備万端に。いつでも病院に移動できるように、遠出は控えておきましょう。健康保険証、診察券、母子健康手帳は近所に出かける時も必携です。

お腹のベビーを思いながらの手作りは、出産直前の心安らぐ時間。未完成のベビーグッズがあれば仕上げを。退院時に手作りおくるみでベビーをくるめば喜びもひとしお。

【妊娠37週の赤ちゃんの様子】
▲へその緒がくっきり見えて、ベビーとのつながりを感じさせてくれます。

赤ちゃんの体はかなり大きくなり、今にもはちきれそう。出産に備え、赤ちゃんの頭はママの骨盤にすっぽりとはまり込み、これまでのように活発に動かなくなります。全身をおおっていた産毛や胎脂もとれ、皮膚はきれいな赤色に。まさに赤ちゃん誕生はもう間もなく!

【妊娠38週】

周期的なお腹の張りや腰痛があったら、それは陣痛のスタートサインかもしれません。「前駆陣痛」といって、不規則で10分間隔にならずに消えてしまうこともありますが、とにかくお産はもう数日のうちに来る証拠。リラックスして赤ちゃんを迎えられるように過ごしましょう。

つわりで苦しんだり、胎動に喜んだり、悲喜こもごもの妊娠生活もあと少し。落ち着かない日々ですが、ツボ押しなどを適度に取り入れて、出産まで前向きに過ごしましょう。

【妊娠38週の赤ちゃんの様子】
▲左側が頭、右側が体。正面を向いて寝ています。

妊娠判明からずっと撮ってきた超音波写真も、おそらく最後。あのお豆がこんなに大きくなるなんて…と感慨深くなります。いよいよ出産は間近。ぷくぷくの赤ちゃんを抱っこできるのも、もうすぐです。医師は胎児が大きい場合、お腹の赤ちゃんの頭の幅とママの骨盤の広さを測り、うまく通れるかどうかチェックします。

妊娠39週

お産間近になると、数時間周期で目が覚めることがあります。これはお腹の赤ちゃんの睡眠リズムとシンクロしているため。産後はこのリズムで授乳するので、短時間でも深く眠るためのレッスンだと思って過ごしましょう。胎動を感じるのもあと少しです。残りわずかな妊娠生活を楽しんで。

体重管理と適度な運動は最後まで!今のうちに誕生のお知らせメールを用意するなど、産後に備えましょう。

【妊娠39週の赤ちゃんの様子】
▲左に頭や目。右はろっ骨が映し出された一枚。推定体重は2908g。

陣痛の波に乗って外に出ていく瞬間を、今か今かと待っている赤ちゃん。恥骨や足のつけ根に痛みを感じる、頻尿、不規則なお腹の張りなどの兆候があれば、お産が近づいているサイン。張りや痛みが規則的になったら陣痛です。時間の間隔を計り、病院に向かう準備を。破水した場合はすぐ病院へ!

『はじめてママ&パパの妊娠・出産』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです。

【監修】 安達 知子 総合母子保健センター 愛育病院名誉院長・東京女子医大客員教授

1978年、東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局。米国ジョンズ・ホプキンス大学研究員、東京女子医科大学産婦人科助教授をへて、2004年から愛育病院産婦人科部長に。2006年より東京女子医科大学の客員教授に。2013年より愛育病院副院長を兼務し、現在は名誉院長。厚労省、文科省、内閣府などの各種委員会の委員などを務める、わが国の産科学会を担う中心的存在の一人。

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