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2022.08.15

病気・ケガ・救急

3人に1人はやけど!?身体機能向上で危険度もアップする赤ちゃん。室内事故を防ぐにはどうすればいい?【たっち・あんよの頃】

よちよちトコトコ歩けるようになると、ママやパパの見えない場所で危険なことが起こる可能性大!家の中でどんな事故やケガの危険性が潜んでいるのかを、小児科医の山中龍宏先生に教えてもらいました。

【たっち・あんよの頃】行動範囲が広がり、やけど、転倒が増える時期

【たっち・あんよの頃の赤ちゃん】
●頭が重たくまだまだ転びやすい時期ですが、勢いがあるので危険度は増します。1歳半ごろまでは体のバランスが不安定なので気をつけて。

●手指がより器用に使えるようになり、かなり力がついてくる時期。ドアの開け閉めをしたり、手を伸ばしたり、よじ登ったり活発に動きます。

●足つき、腰つきはまだまだ不安定。バランスをくずしたときにうまく体を支えられないので、ちょっとしたことですぐに転んでしまいます。

3人に1人はやけどをするといわれる、危険な時期。キッチンまわりに近づいて、炊飯器の熱い蒸気や揚げ物の油によってやけどを負う事故は何年たっても減りません。

鉄板などの熱いものに自らさわることもあり、大人には考えられない行動をとることを覚えておきましょう。

また、歩ける楽しさや身体能力の向上により、転倒や転落も増えています。

危険①スプーンや歯ブラシを持たせたままで歩かせない!

細長いものを手に持ったまま、立って歩くのは本当に危険。転んだ拍子にのどを突けば、大ケガにつながります。たっちやあんよがじょうずになったとしても、体はまだまだ不安定なので、十分注意をして。

危険②テーブルの上も手が届く!やけどやケガの危険大!

動きが活発になり好奇心も旺盛に。背伸びをして手を伸ばせば、思いもよらぬところまで手が届くようになります。ナイフで手を切る、熱い飲み物をかぶってやけどをするなどテーブルの上は危険だらけです。

危険③ドアの開閉時、指をはさむ事故が多発中!

ドアのすき間に手を突っ込んではさんだり、戸袋に指を突っ込みケガしたり、ドアの周辺ではケガをしやすので注意を払って。また、大人がドアを開閉する際は、赤ちゃんが近くにいないかを確認してからにしましょう。

危険④イスやソファの上に立って転落転倒!

背もたれ側に体重をかけたり立って動きまわったりすると、軽めの家具は後ろに倒れて危険です。また、窓際に置いたイスやソファによじ登り、窓の外へ転落してしまう事故も。窓際に家具は絶対に置かないこと!

危険⑤洗濯機の周囲は踏み台になるものを置かない!

よじ登ったり扉の開け閉めをしたり、洗濯機は興味をひくもの。中に入ると自分では出られなくなり危険ですし、水が入っていればおぼれてしまいます。洗濯機によじ登れないよう、周囲は常に何もない状態にして。

危険⑥すべって転ぶ!靴下やスリッパは室内では脱いで!

室内で靴下やスリッパをはいて歩くと、すべったりつまずいたりして転倒の原因に。たたみの上もすべりますが、特にフローリングの床はつるつるすべりやすいです。室内では、はだしで安全に過ごしましょう。

危険⑦お風呂場にはひとりで絶対入らせない!

歩けるようになると行動範囲がさらに広がります。ひとりでお風呂場に入り、水をためた浴槽に落ちておぼれる事故がよく起こっています。お風呂場や脱衣所の扉はしっかり閉めておくこと、浴槽には水をためておかないこと!

危険⑧お風呂の金具やシャワーには要注意!

お風呂のシステムによっても違いますが、お湯を使ったあとは金具部分が熱くなっていることが。はだかんぼうなのでやけどにはより注意を払って。また、シャワーの湯温が高くなっていることがあるので気をつけましょう。

実際にあった赤ちゃんの〈事故ケガ〉実録~たっち・あんよ編~

なんでも触ってみたいお年頃。どこからか手が伸びてきて…やけどやケガが急増!また、高いところへよじ登り転落する事故が後を絶ちません!

窓辺に置いたソファやベッドによじ登り、窓からそのまま外へ転落してしまう事故、相変わらず多いです。また、ベランダに置いた台によじ登って柵を超えて落ちてしまうことも。1階の部屋でも油断禁物です。

ホットプレートで両手の手のひらに大やけど!

家でホットプレートを囲んでいるとき、赤ちゃんが接近。コードの接触部分が危ないと思い、さわらないようにガードしていたのですが、次の瞬間、熱々のプレートに両手をジュ~~‼(神奈川県A・Yさん)

ウォーターサーバーの蛇口をさわっていたら…

お湯のほうはロックがかかっているので大丈夫だと思っていたのですが、ウォーターサーバーの蛇口をガチャガチャいじっているうちに少し湯が出てしまい、顔と手にうっすらやけどが…。(奈良県H・Iさん)

ベビーゲートがはずれ階段から落ちそうに!

まだ歩き始めのころ、私を追って階段をひとりで下りてこようとしたことが。足元がまだ不安定だったので、見つけたときはヒヤリ!部屋に設置したベビーガードがはずれて出てきてしまったようです…。(群馬県A・Uさん)
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歩けるようになって自分の好きなところへ行けて楽しい!でも、その先には危険なシーンがいっぱい。子どもの成長発育段階に合わせた事故ケガ例を知っておけば、危険防止につながるはずです。

記事を読む⇒⇒⇒赤ちゃんがやけどをしてしまったら?自宅での応急処置と予防・対策ポイントも【医師監修】
記事を読む⇒⇒⇒動き回る赤ちゃんの誤飲&転倒事故に注意!実際にあった事故例を参考に対策を【おすわり・つかまり立ちの頃】

『Pre-mo(プレモ)2018春』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 山中 龍宏 緑園こどもクリニック 院長

東京大学医学部卒業。東大医学部小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部部長を経て、1999 年から日本小児保健協会傷害予防教育検討会委員長、内閣府消費者安全調査委員会専門委員などを歴任。

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