リビング、キッチン、寝室…家の中のココが危ない!
赤ちゃんの成長とともに増える事故。家の中にはさまざまな危険が隠れています。防災の面からも、室内で起こりやすい事故例を、緑園こどもクリニック院長の山中龍宏先生に教えてもらいました。
リビング
1日の大半をリビングで過ごすママと赤ちゃん。くつろぎスペースのリビングにも、じつはこんな危険がひそんでいます。
●照明器具が落ちてくる!つり下げタイプの照明は、地震などで壁や天井にぶつかって割れたり、落ちる可能性が大。
●引き出しに指をはさむ!引き出しや扉をいたずらしているうちに自分で指をはさむケースは、赤ちゃんのケガの定番。
●窓ガラスが割れて飛び散る!何かがぶつかったり、地震などで窓ガラスが割れることが。破片が飛び散り、危険。
●部分敷きのラグにつまずいて転ぶ!床とラグのわずかな段差につまずいたり、ラグごとすべって転ぶこともあります。
●空気清浄機や加湿器が倒れる!背の低い家電や家具に赤ちゃんがつかまり倒れることが。下敷きになる危険も。
●テーブルなどのコーナーにゴッツン!テーブルや棚、家具などの角に頭をごっつん。はいはいの時期くらいから急増します。
●赤ちゃんがベランダから落ちる!冷暖房の室外機や思わぬものを踏み台にして、ベランダの柵を乗り越えてしまうことが。
●ガラスのテーブルが割れる!何かがぶつかったり落ちてきて、ガラスが割れると、断面や破片で大ケガに。
キッチン
キッチンは家の中でも最も危険な場所。大やけどを負うなど生死にかかわる事故が多いです。赤ちゃんはふだんから立ち入り禁止に。
●調理器具が落ちてくる、いたずらする!はさみや包丁はとても危険。地震で引き出しの中身が飛び出してぶつかることも。
●熱いスープや天ぷら油がかかる!大人の不注意や赤ちゃん自身のいたずら中に、熱いお湯や油でやけどをする事故が多発。
●電気ポットのお湯がかかる!コードで遊んで引っ張り、電気ポットのお湯をかぶってしまう事故は多いです。
●つり戸棚から鍋が落ちてくる!重い鍋や調理家電が落下。万が一、赤ちゃんにぶつかるととても危険です。
寝室
赤ちゃんが寝る周辺に、倒れる心配のある家具や落下しそうなものがないか確認を。赤ちゃんがベッドから落ちない対策も忘れずに。
●時計や額縁が落ちてくる!割れる素材やかたい材質だと高いところから落ちてきたときに凶器に!
●ベッドメリーが落ちてくる!とりつけ部分がゆるくなっていると、赤ちゃんの上に落ちる可能性が。材質によってはケガも。
●タンスや本棚が倒れてくる!地震のとき、たんすや本棚が倒れると危険。ねんねスペースの周囲に置かないようにして。
●クローゼットや押し入れの中身が崩れ落ちてくる!天袋など高いところから落ちてきた衣装ケースに頭をぶつければ、命にかかわります。
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ベビースペースは、赤ちゃんがのんびりおだやかに過ごせる空間にすることと同時に、小さな命を守るための安全面もしっかり考慮しなければなりません。赤ちゃんが生まれるとバタバタ慌ただしくなるので、妊娠中の今から赤ちゃんを迎える部屋づくりをスタートしましょう。
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