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2022.08.13

病気・ケガ・救急

ソファから転落!?スタイで窒息!?家の中で起こる赤ちゃんの事故対策を小児科医がアドバイス【ねんねの頃】

赤ちゃんとの暮らし、家の中のモノの配置や収納とあわせて確認しておきたいのが「赤ちゃんが危なくないか」という点。ねんねの頃の赤ちゃんがいる家庭で気を付けたい事故予防のポイントを、小児科医の山中龍宏先生に聞きました。

赤ちゃんの事故は誰にでも起こります

ニュースや新聞で目にする赤ちゃんの事故やケガ。最近はテレビやネットを通して注意喚起がされていますが、事故件数は昔からほとんど変わっていません。これはいつの時代も「うちは大丈夫」と思っているお母さんやお父さんが多いから。

赤ちゃんの事故は誰にでも起こります。『事故が起こるかもしれない』『ケガをするかもしれない』という認識を常に持ち、予防策を立てることが必要です。

予防策を立てるにあたりカギとなるのが「赤ちゃんの発達のスピード」。生まれてからの約1年は、体や心が猛スピードで発達する時期。「寝返りしなかった赤ちゃんが突然して、ソファから落ちた」というように、この急な発達に大人が十分対処できず事故は起こるのです。

お母さんやお父さんに必要なのはおおまかな赤ちゃんの発達を知ること。そして「次にできるようになること」まで想定した予防策を考えることが重要です。

新しい製品がでると今までにない事故が多発

例えば、抱っこひもの普及で転落事故が増え、お風呂の浮き輪グッズでおぼれる事故が多発。電気ケトルでのやけどや加熱式のタバコの誤飲など、新しい製品が出るたびに新しいタイプの事故が起きます。

製品を選ぶときは、どんな事故が起こりえるのかイメージすることを忘れてはいけません。

また、最近はペットがらみの事故も急増。猫砂を誤飲すると体内でふくらみ危険ですし、ペットは種類によってかみつくことも。

赤ちゃんを事故から守るために、事故例を知り予習してから部屋づくりをしましょう。

【ねんねの頃】あらゆる事故が起こります

【ねんねの頃の赤ちゃん】
●動かないと思っていたら、足をバタバタ動かすうちに体ごと移動していた、なんてことも。ける力が日ごとに増すので、転落に注意を。

まだ動かないねんね期の事故は、もっぱら転落。最近増えているのは、抱っこひもから落ちる事故で、ママがちょっとかがんだときにすべって落ち、骨折して入院した赤ちゃんもたくさんいます。ソファの上から落ちる事故は何年たっても減りません。

ほかには、窒息も起こりうる時期。うつぶせでは寝かせず、寝ている間はときどき様子を見ましょう。

危険①ふかふかの布団に寝かせると窒息の危険が!

ふかふかの布団は赤ちゃんの顔が埋もれやすく、窒息事故やSIDS(乳幼児突然死症候群)につながることも。敷布団ももちろん、かための素材のものを選んで。大人のベッドで寝かせるときも要注意です。

危険②抱っこしたままの飲食はやけどのリスクが!

赤ちゃんを片手で抱いて飲食をする方が多いですが、これはとても危険。赤ちゃんが急に動き、熱い飲み物や食べ物がかかってやけどをしてしまいます。パパやママ、上の子が飲食をするときは、赤ちゃんから離れた場所で!

危険③寝返り前でもソファでひとりは厳禁!

寝返りをしないからといって動かないわけではありません。手や足をジタバタ動かすことで、体が少しずつ動いて転落することも。おむつ替え時やちょっとだけ寝かせたいときも、大人が必ずそばにいるようにして。

危険④スリッパをはいたままで階段を下りないで!

スリッパをはいたまま階段を上り下りするのはバランスをくずしやすく危険です。そのうえ赤ちゃんを抱っこしたままなんてもってのほか! 抱っこをするときの階段の上り下りははだしが一番安全。そしていつも以上に慎重に。

危険⑤スタイのつけっぱなしは窒息の危険が!

ねんねの頃は特にスタイのひもが首に巻きついたり、顔にかかったままになって、窒息事故に至ることも。目を離すときはとる、眠ったらはずす、など、つけたままにしないようにしましょう。

危険⑥ベビーラックのベルトは必ず装着を!

「まだ動かないから大丈夫だろう」とベルトをせずに乗せ、その結果、落下する事故が昔から減りません。赤ちゃんが足をつっぱったり体をねじったりすることで転落につながるので、安全ベルトは必ず装着するようにして。

危険⑦赤ちゃんの近くにミルクやケトルなど熱いものを置かない!

赤ちゃんの皮膚は薄く、大人なら問題のない温度でもやけどをする危険が。冷まし中のミルクや湯の入ったポットなどを赤ちゃんのそばに絶対に置かないで。ねんねの赤ちゃんは熱くても自力では動けないので特に注意をして。

実際にあった赤ちゃんの〈事故ケガ〉実録~ねんね編~

多くの事故はママやパパのちょっとした油断が招きます。事故例を読んで子育てにいかしましょう。

かがんだ拍子に抱っこひもからスポッと抜け落ちた!

前日に夫が使った抱っこひもをそのまま装着したら、ベルトがゆるくて赤ちゃんがスポッと抜け落ち、床に頭をゴチッ!マット調の床だったのでケガせずにすみましたが、本当にヒヤッとしました。(東京都M・Yさん)

ちょっと洗濯機の上に寝かせていたら目を離した一瞬に落下!

お風呂に入る前の脱衣所で、赤ちゃんを床に置くのはかわいそうだからと洗濯機の上に置いていた私。ある日、ほんの一瞬目を離したすきに、赤ちゃんが動いて落下…!(奈良県I・Iさん)

ブラインドのひもをさわっているうちに首に巻きついていた!

大人ベッドの壁側に寝かせた際、ブラインドのひもが赤ちゃんの首に引っかかっていました。それ以来、携帯の充電コードなどは赤ちゃんの周辺から撤去。ねんね期でも長いひもやコードは危険です!(埼玉県H・Sさん)

赤ちゃんの写真を撮っていたらケータイが頭にゴツン!

ケータイで写真を撮っていたら、手がすべってケータイを娘の顔に落としてしまいました。以後、ケータイはソフトケースに入れ、ストラップをつけて写真を撮る際は手にかけるようにしています(東京都T・Mさん)
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まだ動きが少ないから安心…と思っていたら重大な事故が起こるかもしれないねんねの時期の赤ちゃん。ママとパパがその先の危険を察知して事故から守ってあげましょう。

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『Pre-mo(プレモ)2018春』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 山中 龍宏 緑園こどもクリニック 院長

東京大学医学部卒業。東大医学部小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部部長を経て、1999 年から日本小児保健協会傷害予防教育検討会委員長、内閣府消費者安全調査委員会専門委員などを歴任。

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