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1歳半を過ぎると乳児から幼児への移行期に突入。見た目も「赤ちゃん」というより「子ども」に近くなってきます。成長めまぐるしい時期ですが、運動発達の個人差が大きくなるのもこの頃。ここでは、1歳6ヶ月赤ちゃんの発育・発達、生活スケジュールをご紹介。この時期ありがちなお悩みに、小児科医がお答えします。
テレビのCMやお気に入りの歌に合わせて、体をゆすったり、声を上げて笑います。まねっこも高度になります。
早い子は二語文を使って話すようになります。語彙が少ない子も心配しないで。乳歯は、1歳半になると臼歯が生え始めます。
手指がいっそう器用になります。遊びの中で、経験を重ねるうちに、ボールをポンと投げたり、クレヨンで線を引いたりができるようになります。
ほとんどの子は歩けるようになるでしょう。小走りする子も出てきます。跳び降りたり、片足で立ったり、手をつかずに階段を上れるようになります。
●重ねる、積むが上達します
気に入らないことがあると、ものを投げたり、ママにかみついて抗議したり。話せなくても、いやなことはいやと主張するようになります。
●記憶力が発達し、まねが上手にできます
大人が教えなくても、上手にまねします。親の行動をよく観察し、あとで思い出しているのです。記憶力が発達した証拠です。
●台の上から飛び降りることも
歩き方のバリエーションが増えるだけでなく、低い台の上からジャンプして跳び降りることも。ただ、慎重派の子はやりません。
手や指使いが器用になり、ボールをポンと投げたり、クレヨンで線を引いたり、スプーンですくうなどが上達してきます。積み木も4つくらい積めるようになっていきます。
ただし、ふだんからそのような機会がなければ、上達もしません。ちょっと苦手かな、と思ったら、意識して遊びや生活のなかに取り入れたいものです。
早い段階から歩き始めていた子は、かに歩きや片足立ちができるようになります。手をつないでもらえば、立ったまま階段上りもできます。
低い台の上からジャンプをする子もいます。起きている間は、常に動き回っている時期です。ママは目を離さず、安全に気をつけてあげましょう。
歩けるようになったとはいえ、まだスピードはゆっくりなので、お出かけのときにベビーカーや自転車に乗せたくなるママも多いですね。でも、できるだけ、自分の足で歩く機会をつくってあげましょう。
運動量が多く、体重よりも身長の増加率が多いので、さらにスラリとした体型になります。乳歯は臼歯が生え始め、歯の本数が12本ぐらいになる子どもが多いでしょう。生え方が遅めで気になる場合には、1歳半健診で、歯科の担当者に相談してみましょう。
視力が大人と同じくらいになるのは小学校入学のころです。しかし遠くのものは以前より見えるようになり、大人が指さしたほうを見て、自分も指さすこともあります。
「ワンワン、いた」など、2つの単語をつなげる二語文を話す子が出てきます。言葉の数が少ない子も、あふれるように話し出す日が必ず来ます。いろいろなことを話しかけて、心のプールに言葉をためてください。
また、記憶力がついてくるので、大人のまねのレベルが高くなります。手指が器用になり、物の操作ができるようになるため、掃除モップなど道具を使ったまねっこも始まります。この体験がもととなって、ままごとなどのごっこ遊びへ発展していきます。
身長75.6~90.7cm
体重8700g~13.69kg
身長73.9~89.4cm
体重8050g~12.90kg
※ベビモ読者データを元に計算。数値は1歳6ヶ月~2歳未満の身長と体重です。
1歳6ヶ月を目安に離乳食を卒業し、幼児食へ移行します。かむ力は大人より弱いので、やわらかく、薄味のものを用意してあげましょう。おやつは栄養の補助と考え、おにぎりやサンドイッチ、乳製品に。甘いおやつはむし歯の原因になるので避けます。
●離乳食を卒業し、幼児食へ
●道具(スプーン)食べが上手に
C・Hくんの場合
身長80.0cm体重10.8kg(撮影日/生後1歳6ヶ月11日目)
歯みがきの仕上げみがきをいやがったり、昼寝をいやがったりと、すぐにイヤイヤするようになってきました。自分の気がすまないと、泣きわめいてかんしゃくを起こすことも。これが世にいう反抗期?成長がうれしい半面、素直だったころが懐かしいです。
また、落ち着きがないのも気になるところ。病院や店で待っているときもじっとしていられなくて、ちょろちょろ…。「もう少しだから座っていようね」と声をかけると、かんしゃくを起こすことも。男の子らしく元気だといえばそうなのですが、大人は大変です。
〈Cくんの24時間スケジュール〉
7:00 パパママ起床&朝食
8:00 パパママと朝食
9:00 ママ保育園へ送り、パパ出勤
11:00 昼食
15:00 おやつ
18:30 保育園にお迎え
19:00 ママとお風呂、パパ帰宅
20:00 パパママと夕食
21:00 ねんね
23:00 パパママ就寝
〈幼児食メニュー〉
1回目:食パン、バナナ、みそ汁
2回目:煮込みうどん、バンバンジー、白身魚のマヨネーズ焼き(保育園)
3回目:ごはん、みそ汁、かぼちゃの煮物、豆腐ハンバーグ、温野菜サラダ
おやつ:おにぎり、さつまいもヨーグルトあえ(保育園)
男の子らしく活発で、とにかく体を動かすのが大好きです。外に出るとこの笑顔!安全な道なら、タッタッと小走りで、大人よりも先に行ってしまいます。
手指の動きがより器用になってきました。大人に比べれば、ぎこちないですが、積み木を4個くらい重ねて、タワーを作って遊べるように。
「ちょうちょはどれ?」と聞くと、ちょうちょが出ているページを探し、見つけると指さして教えてくれます。かわいく「ちょちょ」と言うことも。
大好物のバナナをおねだりするときは、両手を合わせて合図。冷蔵庫の前で「ばっば~」というときも。かわいくて断りにくい(笑)
ママのスリッパをはいて、部屋中を歩き回ることにハマっています。スリッパが見当たらないとき、大体は息子のしわざ!
外にいるのが好きで、ただ歩き回っているだけで楽しいみたい。その分、家に帰るのをいやがり、足を踏ん張って抵抗します。
片づける場所を決めたら、「ナイナイしようね」と声をかけると、自分でしまうようになりました。
ズボンの脱ぎ着は保育園で練習。得意げに「できた」と教えてくれます。
同じ年齢の子とふれあう時間が増えてきます。でも、この年齢の子は「並行遊び」の時期。それぞれ自分のやりたいことに熱中しています。自分のものと他人のものの区別がついていないので、おもちゃの奪い合いになることがしばしば。見守りつつ、適当な場面で助け舟を出しましょう。
この時期からは、生活上の経験を積み重ねることも大切になります。例えば、洗濯物をたたみながら「パパの服は大きいね、〇〇ちゃんのは小さいね」「このトマトは赤で、きゅうりは緑だね」などと話しかけることで、抽象的な大きい、小さいという概念や色などを学びます。
体験とともに学んだ言葉は子どもの心にしっかりと根づくでしょう。
A.違う動作に興味が移るようにしてみて
物を投げたら危ないとか、コップは投げるものではないということを理解できるようになるのは、3歳頃から。投げるたびにママが「ダメ」と伝えることは大切ですが、言ってもまたやるはずです。
スプーンを投げてしまうなら、ママがそれを口に運んで見せたり、テーブルの上で滑らせてみたり、転がして見せるのも手です。その動作のほうがおもしろいと思えば、投げなくなります。
A.ダメを伝えつつ、大人が配慮しましょう
今は、同じ空間にいても、お友だちとの遊びはできず、それぞれが自分のしたいように行動する時期。3歳頃にならないと、お友だちと仲よく遊ぶことはできません。
しかっても理解できませんが、そのつど、ママが「大きな声を出しちゃダメよ。イヤな気持ちになるよ」と言い聞かせましょう。ママの言葉が理解できるようになるまでは、子どもたちがケガをすることがないように、大人が配慮してあげましょう。
A.自分から歩きたくなるように工夫してみて
歩いているだけで楽しかったころとは違い、歩くことに慣れてくると「ラクをしたい」「甘えたい」という感情が芽生えてきます。一歩、幼児に近づきましたね。
そんなときは、いかに楽しい気持ちにさせるかが大切。近い目標を決めて「あれは、なんだろう」と興味をひかせたり、ママ・パパと競争して歩くのもいいと思います。子どもが自分から歩きたくなるように、大人はアイデアをしぼってみて。
A.短時間、雨の日の散歩を楽しんでも
雨の日は家にこもりがちですね。でも、動き回るのが大好きな子は、雨でも出かけることを喜びます。多少の雨であれば、レインコートを着て、長靴をはき、水たまりを歩いたり、ぬれた葉っぱや花にさわってみるのも、五感を刺激する楽しい体験です。
ただし、子どもは大人よりも暑がりなので、着せすぎて汗をかき、体を冷やさないように気をつけて。短い時間でも外に出ると、気分転換になりますよ。
A.両方できるように教えましょう
トイレに慣れるまでは座ってのおしっこでいいでしょう。しかし今後、いろいろな場所でトイレを使うことを考えると、立っておしっこをすることも教えてあげるといいと思います。
立ってできることは、男の子にとってはおそらく、うれしいこと。パパや祖父など身近な男性に教育係をまかせてみてはいかがでしょう。それを見て「かっこいい」と思って、まねしてできるようになるかもしれませんよ。
A.まずは手づかみで食べる練習を
手づかみ食べが始まるのは、だいたい生後10ヶ月頃から。最初は手をベタベタにしたり、食べ物を落としたり、汚すのでママは大変ですが、練習することで、ひとりで食べられるようになっていきます。
まだ食べさせてもらうのを待つばかりなら、今からでも、手づかみで食べる練習を始めてみて。できるようになったら、次はスプーンに興味を持たせ、少しずつステップアップしていきましょう。
A.2~3時間おしっこの間隔があいたら
トイレトレーニングは、“○才になったから始める”というものではありません。膀胱の容量がある程度大きくなり、おしっこをためておけるようになってからスタートします。
あまり早く始めると、うまくいかないことが多く、ママがイライラしたり、子どもに無理強いしてますますうまくいかないこともあるようです。2歳を過ぎて「おしっこ、出た」といえるようになってから始めても遅くはないでしょう。
●トイレトレーニングとは?
トイレトレーニングとは「おしっこやうんちをしたくなったらそれを意思表示する」「トイレやおまるに座らせてもらったら、そこで排泄できる」こと。おまるを使うのか、最初から補助便座でするのか、やり方や使うグッズに正解はありません。スタート時期は、子どもの発達や性格などによって決めましょう。
A.心の成長の大事な過程なので、可能な限りつきあってあげて
このころからママ・パパを困らせるのがイヤイヤ攻撃。大人はほとほと疲れてしまいますね。でもこれこそ、自我の芽生え!心の成長には欠かせないステップです。
可能な限り、つきあってあげましょう。それが子どもにとって、親が自分を受け入れてくれるという安心感や、自己肯定感を育てます。
A.たくさん話しかけて気長に待ってあげて
お友だちがどんどんお話しできるようになっていると、心配になってしまいますね。しかし、赤ちゃんが話すようになる時期や、語彙の数などは個人差が大きいものです。2歳過ぎまでお話ししない子も珍しくありません。
これまで発達面で特に問題がなく、普段ママが「ゴミ、ポイして」など簡単なことを言ったときに理解できているなら、心配はありません。
今は、毎日の生活のなかで、なるべく一緒に過ごし、言葉をかける、歌を聞かせる時間を多く持ちましょう。赤ちゃんのほうで準備が整い、興味を持てば、やがてあふれるように言葉が出てくるはずです。あせらずに待ってあげて。
●歩行の様子
運動の発達を見ます。まだ危なげな様子でも、ひとりで歩けるかがポイントです。
●言葉の理解
子どもが知っているものを見せ、指さす様子を見ます。言葉でなくても、しぐさでこたえられればOK。
●パズル遊び
丸、三角、四角などのパズルが、はめられるかな? 物の形が認識できているかチェックします。
上記は一例。このほかにも行われますが、健診はテストではありません。その子なりのペースで発達していればOKです。ほかに、歯科健診も行われます。
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運動発達に個人差がある1歳半の赤ちゃん。小走りをする子がいる一方、歩き始めたばかりのよちよち歩きの子も。平均よりも遅れ気味でも、あとになって力をつけ、運動が得意になる子もいるので、気にしなくて大丈夫。ただし、この時期になっても歩こうとしない場合は、医師に相談しましょう。
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『はじめてママ&パパの育児』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです