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2022.05.31

お産の基礎知識

陣痛を上手に乗り切るには?痛みの逃し方&和らげるコツを知っておこう

これから出産を迎える妊婦さんの中には、「陣痛が怖い」「乗り越えられるかしら」と不安に思っている方も少なくないはず。

そこで、どうすれば少しでも痛みを和らげることができるのか、いきみを逃してラクになれるのか…産婦人科医・安達知子先生にうかがいました。先輩ママの「こうして乗り切った」体験談もぜひ参考にして。

陣痛が強いときはこうする!乗り切りワザ3つ

痛みは、体が緊張しているとよけいに強く感じます。陣痛も同じで、体がリラックスしてゆるんでいると、痛みを軽くすることができます。

ではどうしたらいいのか。具体的な陣痛の乗り切り方をご紹介しましょう。

1 姿勢を変える

陣痛を乗り切るには、重力を活用しましょう。上半身を起こした姿勢は陣痛を招き、逆に横になると赤ちゃんがゆっくりおりてきます。ラクと感じる姿勢を試してみましょう。

横向きに寝る
陣痛が強くてきついときは、横向きに寝てひざの間にクッションをはさむと腰がラク。体の力を抜きやすいポーズ。

四つん這いになる
両ひざを開いて床につき、クッションなどを置いて上体を倒します。痛みをやわらげ、赤ちゃんがゆっくりおりてくる効果が。

何かにもたれかかる
体力を温存するためにも、陣痛の合間の「休憩時間」には何かにもたれて休んで。

2 マッサージする

マッサージには痛みをやわらげる効果があります。「手当て」という言葉どおり、手を当てることだけでも癒やしになります。

腰から背中
陣痛は子宮が収縮して起こる痛みと、赤ちゃんの頭が骨盤を内側から押し広げて進む痛みが合わさったものです。このため、おなかだけではなく、腰に激痛を感じる人も少なくありません。痛い部分を集中して押してもらうのもいいですが、腰から背中全体をさすってもらって。

もも
体の中で最大の筋肉が太もも。ここが緊張すると体も硬直するのでゆるめるようにさすって。

肩・腕
意外と力が入ってこわばりがちなのが、肩から腕。やさしくもむことで、緊張をほぐす効果も。

3 心も体も冷静に

気持ちがリラックスしていないと、いくら呼吸をととのえ体をあたためても、体はリラックスできません。痛みでパニック状態になると、ますます痛みを強く感じるもの。頭を冷やして、冷静になりましょう。また、目はつぶるよりもあけたほうが、気が紛れます。

おしゃべりする
話すことは、息を吐くことにつながります。赤ちゃん誕生が楽しみになる話をして。

音楽を聴く
音楽を聴くクラシックに限らず、自分の気分がよくなる音楽で。声を出して歌うのも◎。

リラックスする
産道はリラックスすることで開きます。基本は「息を吐く」ことですが、夫の手やタオルを握り締めたり、水を飲んだり、手足をあたためることも効果があります。

アロマでリフレッシュ
好きなアロマオイルを用意しておき、タオルに1~2滴たらしてかぐのが簡単。

つら~い「いきみ逃し」。上手に逃すコツとは?

陣痛が進むと、下腹に思わず力が入り、いきみたい感じが強くなっていきます。でも子宮口はまだ7~8㎝開大くらいで、いきんでも赤ちゃんは出られず、会陰や産道に大きく負荷がかかり、切れたり裂けたりしやすくなってしまいます。

感覚的には排便したくてもがまんしているときとよく似ていて、非常につらい時期です。この「いきみ逃し」の有効な方法をご紹介しましょう。

1 肛門周辺を強く押す

会陰部から肛門のあたりを強く押すとラクに。赤ちゃんの頭を押し返すような気持ちで押しましょう。

テニスボールで押す
押してくれる人がいなければ、テニスボールをおしりの下に置き、ぐっと押さえるように正座して。おしりが強く圧迫されることで安心でき、いきみをのがしやすくなります。

誰かに強く押してもらう
助産師やパートナーなどに頼めれば、ボールや手を使って押してもらいましょう。手を使うならげんこつか、手のひらの下のほうを使って押すと、力が入れやすく疲れません。

2 呼吸法でのがしていく

いきみのがしには「フー・ウン」の呼吸がおすすめ。「フー」で息を吐き、「ウン」でおなかに軽く力を入れます。この一瞬の「ウン」によって、いきみをのがすことができるのです。

3気を紛らわせる

そばにいる人となるべく笑えるような楽しい話をしてみましょう。しゃべって息を吐くこと自体も、いきみのがしになります。「楽しい想像をして気を紛らわせた」という人も。

先輩ママの体験談「私たち、こうして乗り切りました」

実際にお産を経験したママ達は、つらい陣痛にどう向き合ったのか、乗り越え方を教えてもらいました。

つらかった腰の痛みは温めて乗り越えました

もともと腰痛もちなので、腰の痛み用に湯たんぽやカイロなどあたためグッズも持参していましたが、とにかく腰が痛かったです。母が腰をさすってくれたり、熱いお湯にひたしてしぼったタオルで体をふいてくれたり、助産師さん顔負けに活躍してくれました!とにかくおなかよりも腰回りが痛かったです。(Mさん)

シャワーで温まったら陣痛が少しラクに

「本格的な陣痛」というのがわからず自宅でがまんしていたら、病院に着いてからは2時間で出産!四つんばいやいろいろな姿勢になったり、痛いときは布団やタオルをギュッと握ったりして痛みを乗り越えました。シャワーを浴びてあたたまったら、少しラクになりました。(M・Yさん)

いきんじゃいけない!その時間がつらかった

出産するまでは「産み出す瞬間」が強烈に痛いんじゃないかと、恐怖でした。でも実際につらかったのは、いきんじゃいけない時間帯。パパに肛門をこぶしでぐーっと押さえてもらい、出てきそうな感じを乗り越えました。「いきんでいい」と言われたときは、本当にうれしくて、思いっ切りがんばれました!(K・Sさん)

陣痛は非常につらいものであることは確か。でも、強い陣痛が来るということは、お産が進んでいる証拠でもあります。痛いけれど、赤ちゃんと会える瞬間が刻々と近づいていると、ぜひ前向きにとらえて。

どうしたらいいかわからなくなったときは、助産師にたくさんアドバイスしてもらいましょう。

記事を読む⇒⇒⇒お産の始まり方って?陣痛や破水があった時、どうしたら?呼吸の基本も紹介
記事を読む⇒⇒⇒お産ってどんなふうに進むの?痛みはどう変化する?スタートからゴールまでを解説

【監修】 安達 知子 総合母子保健センター 愛育病院名誉院長・東京女子医大客員教授

1978年、東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局。米国ジョンズ・ホプキンス大学研究員、東京女子医科大学産婦人科助教授をへて、2004年から愛育病院産婦人科部長に。2006年より東京女子医科大学の客員教授に。2013年より愛育病院副院長を兼務し、現在は名誉院長。厚労省、文科省、内閣府などの各種委員会の委員などを務める、わが国の産科学会を担う中心的存在の一人。

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