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2022.06.10

0歳

生後10ヶ月赤ちゃんの成長と発達。伝い歩きはいつから?上手な「ダメ」の伝え方も【小児科医監修】

おすわりやはいはいができるようになり、手先も器用になるなど、できることが増える生後10ヶ月の赤ちゃん。半面、大人がしてほしくないことをする場面も増えてきます。ここでは生後10ヶ月の赤ちゃんの成長・発達のほか、お世話のコツ、赤ちゃんとの関わり方などを小児科医が詳しく紹介します。

生後10ヶ月赤ちゃんの特徴は?

表情>気持ちが顔にあらわれます

自己主張が激しくなって、いやなことはいや、したいことは「これがしたい」と、表現できるようになります。行動を制限されると、怒って泣きだすことも。

口>計4本の前歯が生えます

生後10ヶ月乳歯はすき間があったり、ハの字に生えたりも。隣の歯が生えれば変わるので心配無用です。

手>指先でスイッチをポチッ

器用な指先で、落ちている小さなゴミをつまんで拾ったり、テレビなどのスイッチを押したりすることができるように。パパママはますます目が離せません。

足>伝い歩きがスタート

多くの子はつかまり立ちができるようになり、伝い歩きがスタートします。早い子だとたっちしたり、2~3歩、歩き始める子も出てきますが、あせらなくて大丈夫。

つかまり立ちが安定します
生後10ヶ月 つかまり立ち足の裏全体を使って立てるようになるので、つかまり立ちが安定します。伝い歩きをする子もいます。少数ですが、一瞬立てる子も。

大人のまねをして「バイバイ」
生後10ヶ月 バイバイ「バイバイ」「バンザイ」など、大人のまねっこを始めます。一方で、まねに興味を示さない子もいるので、やらなくても心配いりません。

生後10ヶ月赤ちゃんの運動能力の発達は?

はいはいで階段を上る子も!必ず安全対策を

大部分の赤ちゃんは、つかまり立ちや伝い歩きができるようになります。首すわりから始まった運動機能の発達が、ようやく足の末端まで達したのです。

指先も器用になります。つまむだけでなく、スイッチをひねったり、ボタンを押したりするのもじょうずになるので、台所には入れない、ガスコンロなど火が出るものは「熱くて危険」と教えるなどの安全対策を講じましょう。

はいはいが上達して足腰がしっかりしてくると、段差を乗り越え、階段をはって上れるようになります。転落の危険がある場所にはゲートをつけ、階段や玄関などの段差に通じるドアは必ず閉めておくことを、家族で徹底しましょう。

生後10ヶ月赤ちゃんの体の発達は?

公園や児童館ではいはいをたっぷりさせましょう

盛んに体を動かすようになり、体型がますます引き締まってきます。動きが活発になるこの時期は、芝生のある公園や児童館などで、はいはいをたっぷりさせてあげましょう。近所の公園などに行き、砂場や遊具などで遊ばせることも大切です。

同じくらいの赤ちゃんと接したり、砂や水の触感を楽しんだり、風を感じることで、五感が刺激されます。外で遊ぶことが、赤ちゃんの体と心には必要なのです。

生後10ヶ月赤ちゃんの心の発達は?

自己主張が激しく、好き嫌いを表現するように

自己主張が激しくなって、好きなこと、嫌いなことをはっきりと表現するようになります。ほしいものにはサッと近づいていき、取り上げたりすれば、泣いて抗議するでしょう。おむつ替えをいやがって、逃げ回ったり、泣くこともしばしば。2歳の「自己主張期」「反抗期」に向けたスタートです。育児の新たなステージも間近ですね。

大人と同じような言葉はまだ出ませんが、赤ちゃん自身も言葉を発しています。それは指さしやジェスチャー。ほしいものを指さしたり、食べ終わった皿を指さして「もっと」と主張したり。

そんなときは、ママが「もっと食べたいの?」と言葉にかえることで、赤ちゃんは言葉が果たす役割を実感していきます。わかりやすい言葉でたくさん話しかけてあげてください。

生後10ヶ月赤ちゃんの飲む量と食べる量は?

朝・昼・夕、できれば大人と同じ食事時間に

大人と同じ食事時間にすることで生活リズムが整えやすくなります。いろいろな食べ物への興味がわき、自分で食べるという意欲も増すでしょう。好き嫌いやムラ食べはこの時期よくあること。無理じいはしないで、メニューを工夫してみましょう。

食べる意欲が出て、手づかみ食べが盛んに
好き嫌いやムラ食べが出てくる子も

記事を読む⇒⇒⇒離乳食後期(9~11カ月・カミカミ期)の進め方・固さ・大きさ・量の目安と食材&おすすめレシピ

生後10ヶ月赤ちゃんの生活はどんな感じ?

S・Mちゃんの場合
身長70.0㎝体重8300g(撮影日/生後10ヶ月23日目)

夜はよく寝ますが昼はまったく寝ません。昼寝の環境を見直さないと!

夜は寝かしつけてから30分以内に寝るし、朝まで7時間はぐっすり。夜泣きもほとんどなく、夜間の睡眠については特に問題のない子。

ですが、悩みはお昼寝。昼食後に眠そうにぐずり出すので抱っこしても、眠る気配は一向にありません。結局、復活するので、お昼寝をしないまま外へ遊びに。

午後3時過ぎに帰宅して、ようやく20~30分眠るくらい。睡眠時間が足りないですよね?生活リズムを見直して、しっかりお昼寝させるのが今後の課題です。そうすれば日中のママ時間も増えると期待しています。

〈Sちゃんの24時間スケジュール〉
1:00 ねんね
5:00 授乳
6:00 ねんね
7:00 パパママ起床&朝食
8:00 離乳食、パパ出勤
9:00 遊びタイム、ママ家事
10:00 授乳
11:00 犬の散歩
12:00 離乳食
13:00 児童館で遊ぶ
15:00 ねんね、ママ家事
16:00 おやつ
16:30 授乳(母乳+ミルク)
17:00 遊びタイム
18:00 離乳食、パパ帰宅&パパママ夕食
19:00 パパと遊ぶ
20:00 授乳
20:30 パパとお風呂
21:00 寝かしつけ⇒ねんね

〈離乳食メニュー〉
1回目:ロールパン、コーンスープ、バナナ
2回目:野菜のリゾット、バナナ
3回目:焼きうどん、魚、みかん

鉄琴でひとり遊びできるように

生後10ヶ月これまでバチをなめるだけでしたが、ママがお手本を見せるうちに、おもちゃの鉄琴をカンカンとたたいて音を鳴らせるようになりました。

10ヶ月にして歯が生えてきました

生後10ヶ月 歯なかなか生えてこなくて、心待ちにしていました。下より先に、上2本も見えてきて。これでホッと一安心です。

はいはいと伝い歩きで行動範囲が広がった!

生後10ヶ月 いたずらパパの書斎に入っては、引き出しをあさります。中に入っているものを一つ一つていねいに出してくれます(泣)。引き出しに指をはさむこともあるので、気をつけて!
生後10ヶ月半ドアにしておくと、そのすき間に手をかけてオープン!どこかへ行ってしまうことも。「ドアはきちんと閉めないとね」と、大人は反省しています。

機嫌のいいときだけ一瞬立てるように

生後10ヶ月 たっちママにつかまり立ちしてから手を離して、たっちするようになりました。でも5秒後にはしりもちをついちゃいました。

手をつないであんよの練習

生後10ヶ月 歩くまだひとりで歩くのは無理ですが、ママが両手を持ってあげると、よちよちと足を前に運びます。この得意げな表情ったら!

着替えを嫌がるので毎日大変です

生後10ヶ月ゴロンと寝かせるといやがっていつも脱走。しかたなく、最近は立って、抱え込んで着替えます。ママは足がつりそうです。

【小児科医アドバイス】
日常の中で遊びを見つけて楽しみましょう

ひとりで集中して遊ぶ時間が増え、パパママは少しはラクになるでしょう。でも、遊ぶ内容に危険がないか、大人が困ることではないかは、しっかり目を配ってください。

この時期は、大人が発する言葉をまねするようになります。「バァー」「マンマ」など赤ちゃんが言いやすい言葉で、言葉遊びをしてみましょう。

赤ちゃんが喜ぶ遊びは日常の中にもたくさんあります。新聞紙をくしゃくしゃにしたり、親もはいはいになって追いかけっこをしたり、絵本をペラペラめくったり。「いないいないばぁ」も大好きです。

大人から見ると「何がおもしろいの?」ということも、赤ちゃんにとっては立派な遊びです。ぜひ、つきあってあげてください。

生後10ヶ月の赤ちゃんの気がかりQ&A

生後10ヶ月 赤ちゃん

Q.「バイバイ」「パチパチ」など、大人のまねをしません

A.性格によって、あまりやらない子も
この時期にはバイバイやパチパチと手を打つなど、まねをする子もいますね。まねや言葉の発達には、その子の性格なども関係します。赤ちゃんにも個性があるので、積極的な子、おとなしい子、じっくり考えてから行動する子など、さまざまです。

ですから、「やらない」=「遅れ」というわけではありません。自分がまねするとママが喜ぶとわかり、一生懸命やって見せるサービス精神旺盛な子もいれば、たまにやればいいかなと思う子、やりたくないと思う子もいて当然。

無理強いは無用なので、ママ・パパは働きかけを続け、赤ちゃんがその気になるのを待ちましょう。

大人の行動やしぐさをまねします
〈生後10ヶ月頃~〉
まわりの人のすることをよく見ていて、バイバイ、パチパチなどをするように。時期には個人差があるので、あせらないで。

〈生後1歳頃~〉
大人の行動に興味を示し、電話など道具の使い方もまねをするように。歯みがきなど生活習慣をまねすることで習得させましょう。

Q.赤ちゃんのおしゃべりに相づちを打ったほうがいい?

A.簡単でも答えてあげて
赤ちゃんの「あーあー」「くー」といった言葉に、パパやママも自然に「うんうん、そうね」と声が出ませんか?大好きなパパママとのやりとりで赤ちゃんは満ち足りた気持ちになり、活発に声を出すようになります。

例えば、離乳食のときなら「おいしいね」、散歩中なら「風が気持ちいいね」などと、赤ちゃんの気持ちを代弁してあげて。体験していることを言葉に置きかえてあげることで、理解できる言葉が増えてきますよ。

Q.離乳食の前後に母乳やミルクを欲しがります

A.まだ授乳が必要なので食後に飲ませてOK
そろそろ卒乳が視野に入ってくるママもいるかもしれませんね。しかし、離乳食が3回食になっても、生後10ヶ月頃では離乳食だけで必要な栄養やカロリーをすべてとることはできません。

離乳食のほか、母乳やミルクを飲ませて栄養を補うことが必要です。母乳を飲みたがるなら、飲みたいだけ飲ませてあげて。ただ、おなかがすいているときは先に離乳食を食べさせて、その後で母乳やミルクを飲ませるほうがいいですね。

Q.赤ちゃん同士が遊ぶとき、親が介入するべき?

A.ケガや事故になりそうなら、すぐ止めて
このくらいになると、赤ちゃん同士でおもちゃを取ったり、取られたりはよくある光景ですね。ある程度は見守ってあげたいもの。

ただし、かたいおもちゃで相手をたたくなど、ケガをしそうなときや、事故につながりそうなときはすぐに止める必要があります。赤ちゃんには「こんなことをしたら危ない」ということはわかりません。大人が常に目を離さず、危険なときはすぐ、間に入って止めましょう。

Q.「見守る」「助ける」の線引きは?

A.まずは環境を整え、自由に動き回らせて
つかまり立ちでグラッとしたときなど、「危ない!」とすぐ抱っこしてしまうママもいるかもしれませんね。そのようなとき、見守るか、助けるかに明確な線引きをするのはむずかしいでしょう。確かにケガをしては困りますが、転んだりぶつかる体験を覚えていくことも、赤ちゃんには大切な学習です。

家の中では転んでも大丈夫なように、床に不要なものは置かない、赤ちゃんにとって危険なものは片づけるなど、環境を整えて、自由に動き回らせてあげてください。ソファなどは赤ちゃんがつかまり立ちを覚えるのに役立つこともあります。

Q.ベビースイミングが原因で中耳炎になることはある?

A.スイミングが原因で中耳炎にはなりません
耳の奥には鼓膜があり、耳に水が入っても鼓膜の中まで入り込むことはないので、スイミングが原因で中耳炎になることはありません。心配な場合は、水から上がった後、綿棒などで耳の入り口付近の水を軽くふき取ってあげてもいいでしょう。

風邪などから中耳炎になっている間は、耳の中に炎症を起こしているので、プールに入ったり、運動するのはやめましょう。

中耳炎には「急性中耳炎」と「滲出(しんしゅつ)性中耳炎」の2種類があります
急性中耳炎は、細菌が耳の奥の中耳というところに入り、起こる病気。鼻水が出ているときに起こりやすく、耳だれが出たり、強い痛みや高熱を伴います。滲出性中耳炎は粘膜からしみ出た滲出液が中耳にたまるのが原因で、急性中耳炎に引き続き起こることも。鼻水が続くときになりやすく、聞こえが悪くなります。

Q.ママの手や腕をかむことをダメと教えるべき?

A.その場でくり返しダメと伝えましょう
本人はニコニコしながらしているのですね。悪気はなく、赤ちゃんとしては遊びで楽しんでやっているのでしょう。でも、やめてほしいことは、その場で「ダメ」「痛い」と伝えることが大切です。

ママが痛くても我慢してしまうと、「やっていいこと」と赤ちゃんは間違えたことを覚えてしまいます。「これをするとママがいやがる」ということを理解してもらうためにも、その場で何度でも「痛いからダメよ」と伝え続けましょう。くり返し伝えることで、そのうち赤ちゃんも理解し、しなくなりますよ。

Q.「ダメ」ばかり言ってしまいます

A.安全な環境で「ダメ」を減らす工夫を
よく動けるようになると、いたずらも増えますね。日ごとに「ダメ」が増える時期だと思います。いたずらする理由は「おもしろそう」のほか、「ママの気を引きたい」ということもあります。命にかかわるような危険なことには、こわい顔で「ダメ」と言い続けましょう。

ただし、安全に遊べる環境をつくり、事前に危険を遠ざけることで、ダメを言う回数は減らせるはずです。赤ちゃんが興味のあるもので遊べ、ほめられることが増えれば、気を引くためのいたずらも減ってくるでしょう。

赤ちゃんが何もできなかったころは、大人がなんでもしてあげて、赤ちゃんに〇〇してほしい、なんて思わなかったはず。ネガティブなことはできるだけ口にせず、「できるようになったね」と一つ一つの発達をほめてあげましょう。ママやパパの励ましが、赤ちゃんの「やる気」のスイッチを押すのです。
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『はじめてママ&パパの育児』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 五十嵐 隆 国立成育医療研究センター 理事長・総長

東京大学医学部卒業後、都立清瀬小児病院、東大附属病院小児科助手、ハーバード大学ボストン小児病院研究員、東大附属病院分院小児科講師などをへて、2000年に東京大学医学部小児医学講座教授に。2012年より現職。日本小児科学会会長などの要職も務める。私生活では3人の男子の父。

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