検索
カテゴリー一覧
赤ちゃん・育児
MENU
Copyright (C) SHUFUNOTOMO Co., Ltd. All Rights Reserved.
歩けるようになると基本的な運動能力は、ほぼ完成。感情表現が豊かになり、複雑かつ繊細に。いやなものはいや!と自己主張も強くなってくる生後1歳3ヶ月の赤ちゃん。ここでは、1歳3ヶ月の赤ちゃんの心や体の発達、どんな風に過ごしているかをご紹介します。
後追いや人見知りは一段落してきます。同世代の子に興味を持ち始めますが、仲よく一緒に遊べるのはまだ先です。
ほとんどの子が前歯が生えそろい、1歳半近くになると、奥歯が見える子も。2~3個の単語を話す子もいます。
遊びの経験を重ねるうちに、積み木を積む、クレヨンでなぐりがきをすることがじょうずに。ボールを持ち、転がすように投げることもできるようになります。
安定して歩ける子がふえます。手にボールなどを持って、バランスよく歩ける子も。手をつきながら階段を上るなど、運動にバリエーションが出てきます。
●気に入らないとかんしゃくを起こします
気に入らないことがあると、ものを投げたり、ママにかみついて抗議したり。話せなくても、いやなことはいやと主張するようになります。
●手を下におろして歩けるように
すでに歩ける子は、手を下におろして安定してスタスタ歩けるようになります。小走りやあとずさりなど、歩き方も多彩になってきます。
●スプーンやフォークを握り持ちします
スプーンやフォークを握り持ち。手首を回せるようになると、こぼさず食べられるようになります。
多くの子がひとり歩きでき、すでに安定して歩ける子は、手にボールを持ってバランスよく歩いたり、小走りや後ずさりもできるようになります。
手指の機能もさらに発達し、びんのふたをひねって開けるなど簡単な操作ができるようになります。特筆すべきなのは「道具を使う」という人類ならではの行動が始まること。
クレヨンを握らせるとなぐりがきをしたり、積み木を積んだり。こうした行動はチンパンジーやゴリラにも見られますが、同じステップを踏みながら、人間の子どもはさらに高い能力を身につけていくのです。
お絵描きはまだ、横線が引ける程度です。この時期にうまくかけるかどうかは、絵のうまさに関係はないので、自由に伸び伸びとかかせてあげましょう。
体重の増加がゆるやかで、運動量は多いので、ますます体つきがスマートに引き締まっていきます。この時期「体重が増えない」と悩むママやパパもいますが、成長曲線の範囲内で、少しでも増えていれば心配はありません。気になる場合は、1歳6ヶ月健診で相談しましょう。
視力はまだ大人ほどよくはありませんが、離れたものでも視界に入って、見えるようになります。大人が指さした対象物もちゃんと見るようになります。
聴覚も発達し、人間の肉声とテレビからの音声など、微妙な違いが聞き分けられるように。高い音、低い音も聞き分けます。インターフォンが鳴ると、玄関へ走って行ったり、携帯電話が鳴ると、ママに持ってきて知らせる子もいます。
子どもはまだしていいことと、悪いことの区別はつきません。その都度「ダメだよ」「いいんだよ」とジャッジして、行動の基準を示しましょう。
その際、すべてがOKで、何をしてもニコニコ顔では、子どもは学べません。逆に、ダメが多すぎないか、感情的に怒っていないかも気をつけて。
安全に配慮したうえで、できるだけOKを出してあげましょう。子どもはOKが多ければ、ダメを受け入れるものです。
身長73.0~84.8cm
体重8190g~12.23kg
身長71.1~83.2cm
体重7610g~11.55kg
※ベビモ読者データを元に計算。数値は1歳3ヶ月~1歳6ヶ月未満の身長と体重です。
完了期のかたさは、軽く押せばつぶせる肉だんごくらいが目安です。前歯でかみ切り、かたくなった歯ぐきでしっかりかめるようなメニューを用意してあげましょう。母乳やミルクを飲まなくなった場合は、おやつに牛乳を添えてもいいでしょう。
●やわらかめの肉だんごくらいのかたさにステップアップ
●スプーンの練習をスタート
記事を読む⇒⇒⇒離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月ごろ・パクパク期)のおすすめレシピ!進め方や量、理想的な献立は?
R・Kくんの場合
身長75.6cm体重8960g(撮影日/生後1歳3ヶ月8日目)
だいぶ知恵がついてきて、大好きなバナナの置き場所を覚えたようです。おなかがすくと、私のもとまで持ってきて「むいてちょうだい」をします。
眠くなるとバウンサーに乗って、眠る準備を始めることも。やりたいことが行動にあらわれるようになり、意思疎通がしやすくなったな~と思います。
半面、いやなことは体をそらせて猛烈に抗議するので、大変です(泣)。先日、おもちゃのコインを口に入れているのを発見!この頃はものを口へ運ぶことが減ったので油断していました。まだまだ誤飲には注意が必要ですね。
〈Rくんの24時間スケジュール〉
6:00 ママ・兄起床&朝食
7:00 離乳食、パパ起床&朝食
9:00 兄幼稚園・弟保育園へ送り
10:00 お昼寝、遊び
11:00 離乳食
12:00 遊び
13:00 お昼寝
14:00 おやつ
15:00 遊び
16:30 保育園にお迎え
17:00 兄と遊ぶ、ママ夕食準備
18:30 離乳食、ママ・兄夕食
19:30 ママと兄とお風呂
20:30 兄と就寝
21:00 ママ家事、仕事
21:30 パパ帰宅
24:00 ママ就寝
〈離乳食メニュー〉
1回目:パン、フルーツ
2回目:保育園の給食
3回目:おにぎり、煮物、スープ
おやつ:パンケーキ(保育園)
おもちゃ箱からレンジャー系のおもちゃをセレクト。ママ、戦いごっこしよう、と持ってきます。5歳の兄の影響かな?雨や雪などで外遊びできないときは、家の中で戦いごっこ。体力を持て余しています(笑)
まだ話せる単語は少ないけれど、ママに言いたいことがあるときは「アー」「バー」と大きな声で言ったり、指さしで伝えます。
おやつの入った密閉袋を「自分で開ける」と主張して奮闘するも…
最後はあきらめて「開けて」と泣いてアピール。1歳3ヶ月児は複雑です。
●小児科医アドバイス
大人は見守り、できたときには「できたね!」と認め、助けを必要としているときはサポートしましょう。
階段に前向きに腰かけながら、ストンストンと下ります。今のところはおしりと手を使って慎重ですが、この先、慣れてきたら大胆になりそう…。目を離したすきに階段に向かうので、ひとりで上らないようにベビーゲートを設置する予定です。
大好物のバナナを発見すると、ママのところに持ってきて、むいてと催促。熟していて、皮がむきやすいときは、自分でむいて、モグモグ。
以前よく使っていたバウンサー熱が再燃中。眠くなると自分で乗って、ママにゆらゆらをおねだり。揺れているうちに眠ってしまいます。
公園や児童館などでほかの子との交流が増える時期です。あいさつや片づけなどの社会のルールを教えていくことが必要になります。
まずは大人が、言葉づかいや行動で、お手本を見せてあげましょう。朝昼晩のあいさつや歯みがき、手洗い、うがいなどの生活習慣は、まねっこから楽しくスタートし「しつけ」と肩ひじ張らず、楽しく進めるといいですね。
周囲への好奇心は以前よりもさらに増してきます。食事中もまわりのことに興味があると、遊び食べをしたり、食べ散らかすことも。ある程度時間が過ぎたら、食事を切り上げてもかまいません。
また、食事中は食事に集中できるように、テレビは消しましょう。
A.あせらず1歳6ヶ月頃まで様子を見て
周囲のお友だちがどんどん歩けるようになると、あせってしまいますね。でも、子どもの発育や発達には個人差が大きいものです。
早く歩き始める子もいれば、慎重なのんびり屋さんもいて、運動や言葉など、発達のさまざまな面において異なります。
性格によっても差が出ます。歩行に関しては、1歳6ヶ月頃までに自分の足で立って、数歩でも歩けるようになればじゅうぶんです。
寝返り、おすわり、はいはいなどこれまでの発達で特に大きな問題がなかったのなら、心配せず、見守ってあげてください。
A.2~3歳になったらやめさせる工夫を
1歳までの指しゃぶりは、発達の過程で、どの子にも見られる生理的なもの。1歳代になれば、手を使う遊びがふえるので、自然に指しゃぶりは減ってきます。
2~3歳になっても続くときは、遊ぶ機会が少なく、退屈しているなどの生活環境も影響していると考えられます。無理強いはせず、自然にはずせるといいですね。
●指しゃぶりを自然に卒業するには?
・外遊びをたくさんする
外でたくさん体を動かしてエネルギーを発散すれば、手持ちぶさたになりません。
・手遊びを取り入れる
「いないいないばぁ」や手遊び歌、積み木、ブロックなど、指を使った遊びを。
・絵本の読み聞かせを楽しむ
満足するまで読んであげると、ママ・パパの愛情を感じて安心して眠りにつけます。
・タッチケアやスキンシップをする
子どもの体をやさしくさするタッチケアも◎。気持ちが安定して過ごせます。
・夜、寝るときにスキンシップを
眠るときは添い寝をして手を握りながらお話。指しゃぶりをしなくても眠れる習慣に。
記事を読む⇒⇒⇒1歳向け絵本おすすめ25選!先輩ママに聞いた「うちの子が一番好きな絵本」も【専門家監修】
A.無理に飲ませず、料理に使う方法も
いやがるようなら無理に飲ませなくてもいいでしょう。離乳食が順調なら、タンパク質やカルシウムは牛乳ではなく、ほかの乳製品でもかまいません。
牛乳はミルク煮などの料理に使ってみる手もあります。ただ、嫌いだからといって食卓に出さないのではなく、かわいいコップなどで楽しく演出したり、ママがおいしそうに飲んでいるうちに、飲めるようになるかもしれませんよ。
A.興味を持たせるためにママが使って見せて
この時期は、食べ物を自分の手で持って、口に入れる手づかみ食べができれば合格。スプーンを自分で持って食べられるのは、2歳頃を目標にして、練習しましょう。
まずは興味を持たせるために、おもちゃとしてでもいいので、スプーンを持たせて遊んでみて。その際、ママがスプーンで食べているのを見せていると、まねしてスプーンで食べたがるはずです。
A.危険なことは真剣に「ダメ」と伝えて
ハイチェアなど、高いところに立ちたがる子は多いですね。見晴らしがよく、視界が広がり、好奇心がそそられるのでしょう。
とはいえ、転倒や転落の危険性があります。1歳3ヶ月にもなれば、大人が注意をすれば、理解できるようになっています。
立ったときは、こわい表情や声で「ダメ」と伝えるようにして。しかられてもへっちゃらで、くり返す子もいますが、大人も負けずに、「ダメ」を言い続けましょう。
A.しつけはまだ先でOK。大人が危険を回避して
いたずらが多くなると、しつけが必要か悩んでしまいますね。しつけは、子どもが自分で着替えができるようになる時期を目安に考えればいいでしょう。
子どもは好奇心旺盛でいろいろなことをしますが、それはいたずらではなく、興味のあらわれ。発達の大切な一過程なのです。
この時期は、危険なことを「ダメ」と伝えればOK。できれば、大人が危険を回避し、子どもが自由に動けるスペースを確保するなどの環境を整えてあげることが必要です。
A.「道路では手をつなぐ」と言い聞かせて
歩き始めたばかりのころは、ひとりで歩けることが楽しくて、拘束されることを嫌います。ときには、ママ・パパさえうっとうしく感じてしまうことも。
そんなときは、目の届く範囲で自由にさせてあげて。公園など安全なスペースでたっぷり自由に歩かせてあげましょう。
出かける前には「道路を歩くときは手をつなごうね」と、ルールを約束しておくといいですね。一度では守れなくても、安全に関することは粘り強く言い聞かせます。また、手をつないで歩くときに歌を歌うなど、楽しく歩く工夫もおすすめです。
A.心の成長の大事な過程なので、可能な限りつきあってあげて
このころからママ・パパを困らせるのがイヤイヤ攻撃。大人はほとほと疲れてしまいますね。でもこれこそ、自我の芽生え!心の成長には欠かせないステップです。
可能な限り、つきあってあげましょう。それが子どもにとって、親が自分を受け入れてくれるという安心感や、自己肯定感を育てます。
A.昼間、興奮した疲れから夜泣きすることも
旅先で新しい体験をしたり、お友だちが来てたくさん遊んだりすると、興奮しすぎて、その疲れが夜中に出て、夜泣きをすることもあります。乳幼児の頃には多い反応です。
夜泣きを予防したいのであれば、子どもが喜ぶからといって、いつもより活動しすぎるのはひかえて。お泊まりなどでも、子どものペースを優先し、大人のペースで行動するのはできるだけ避けましょう。
日中の興奮で夜の眠りが浅くなる反応は、3~4歳ぐらいまで続きます。
A.歯が生える時期によだれが増えることも
よだれの量には個人差がありますが、一般的に1歳半ぐらいまでの歯が生えてくる時期に、よだれが増える子が多いものです。発育や発達の面で、ほかに心配な症状がなければ、気にする必要はありません。
服がぬれるくらい出るときは、よだれかけをさせ、出たらふいてあげましょう。離乳食を食べるときに痛がる場合などは、口内炎ができていて、そのせいでよだれが増えている可能性もあります。一度、口の中をチェックしてみましょう。
_______
行動範囲がさらに広がり、好奇心旺盛な1歳3ヶ月の赤ちゃん。これからは運動にバリエーションをつけていく時期です。
ひとり歩きが安定したら、走ったり、ジャンプしたり、階段や坂道を歩いてみましょう。全身を使って運動させることで、子どもは自分の体の動かし方を学び、「できる」という自信をつちかっていきます。ママやパパはへとへとですが、一緒に楽しんであげてくださいね。
記事を読む⇒⇒⇒【1歳1ヶ月】ダメ!と注意すると暴れて手に負えなくなる!どうしたら?
『はじめてママ&パパの育児』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです